日々、探究。~オリンピックについて考えてみた:前編~

正解のない課題について、日々探究を進める「BOKEN」

今月は、オリンピックを通じて「今自分たちがどのような時代に生きているのか」を改めて考える活動をしています。
平昌オリンピックが始まり、その盛り上がりを受けてか子供たちもいつにも増してイキイキと参加しています。

「今を知るためには過去を知っておくことも大切」
ということで、今回はオリンピックの歴史についても取り上げています。
第一回目大会はどんなオリンピックだったのか?
今と昔で競技に違いはあるのか?
などなど、子供達にはまず予想をしてもらいます。

 

まずはオリンピックの歴史を探究

私「第一回目大会は、今から何年前だと思う?」

A君(1年生)「4年に一回で、、、えっと、たぶんもう10回はやってると思うから、えっと・・・10年前!」
私「!!(計算、合わないやないか~い!)」
と、何とも微笑ましい答えも多々生まれます。
こんなときは、すかさず上級生のお兄さんやお姉さんが誤りを教えてくれます。
B君(3年生)「ちがうって。それなら4年の4を10回足さないと。ほら、こうやって・・・(図で説明)」
BOKENではカリキュラムをきっかけに、新しい考え方を得たり、縦割りクラスであるからこその学びあいも生まれています。
このような光景は、いつ見ても感激します。。。。感涙
ちなみに、第1回大会は今から約2900年前。
桁外れな年数に、
「え~っ!!オリンピックってそんな昔からあるの!?すごい!!!!」
「そのころって、もう人間いたの!?」
と、みんな驚きで目が真ん丸。
「知らなかったことを知った!」
という瞬間の子供たちの瞳は、キラッキラ!
みんなとてもいい表情をしています。

 

なぜ人は戦争をするの?

さらに今回は「戦争とオリンピック」についても深く取り組みました。
なぜ戦争が起こったのか。

なぜ戦争が起こるとオリンピックができなくなるのか。
戦争ではどれくらいの悲しいことが起こったのか。
兵隊として戦争に参加したオリンピック選手も、亡くなったりケガをして戦争が終わっても選手として活躍できなくなってしまたこと。
様々な過去をを紹介しました。
いつしかみんな真剣な表情。
そんな中、ある女の子の質問がとても印象に残っています。
「どうして大人どうしなのに、戦争で解決しようとするの?」
うん、そうだよね。
「ケンカはいけないよ」
「相手が嫌がることはしちゃいけないよ」
「ぶったりたたいたりしてはいけない」
子供達が生活する中で大人からはこう言われているのに、たくさんの犠牲がでる戦争が起こってしまった過去がある。
ごもっともな指摘だ、と思いました。

 

今、私たちはどのような時代に生きているのか?

そこからは子供達で「戦争」についてのディスカッションが自然と始まりました。
「今も戦争しているところはあるよね」
「話し合いする方が時間がかかるから、急いで問題を終わらせようとしてるじゃない?」
「ちゃんと話してたら、もしかしたら戦争しなくても済んでたのかな?」

「自分たちでは戦争は止められない」と言っていた子も、いつしか「どうすれば戦争のような悲しい出来事が起こらなくなるか」を積極的に考えて発言していました。

 

平和のためにできること

オリンピックは平和の祭典。
「オリンピックはみんなで参加するものだから、続けていたら戦争って必要なくなるかもね」
世界中の人が等しく参加できるオリンピックが、これからもずっと絶えず続くこと、これを願う子供達の姿はとても力強く、頼もしく感じるものでした。

オリンピックを通じて、悲しい歴史、そしてこれからを子供達と考えられたのは、我々ファシリテーターにとっても貴重な時間でした。
その後現代のオリンピックについても学び、次回から「未来のオリンピックの企画書」作成がスタートします!

過去と現在のオリンピックについて学んだ子供達から、どんな未来のオリンピックが誕生するのか楽しみです!

※BOKENでは様々な歴史的な事象について、偏った見解を伝えるのではなく、各事柄について様々な知見があることを伝えています。

 

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