農業体験&里山再生プロジェクト2018.DAY11
12月も元気いっぱい里山へ!
気が付けばあっという間に12月。
年々、一年が物凄い速さで過ぎていっている気がします…涙
さて、当日はあいにく曇り空&冷たい風が吹いていましたが、寒さになんか負けていられません!
今回のメイン活動は「脱穀」です!^^
指導員の二宮さんが、すでにセッティングをしてくださっていました!
よく見ると…
「あぁぁぁぁ!千歯こぎだ~~~!!!!」
子供達よりも先に、引率スタッフのテンションがMAXに(笑)
そうです、あの歴史の資料集に出てくる千歯こぎです!
遠い記憶に一度体験したことがある気がしますが、
社会科で必ず出てくるアイテムにお目にかかれてなんだかうれしい!(笑)
いかん!スタッフだけが盛り上がってしまっている…!?
と子供達の顔を見ると
目がきらっきら!(*’▽’)
「わ~~~!!何あれ!くじらの口にあるヒラヒラみたい!」
「すげぇ!強そう!!(‘Д’)?」
スタッフに負けないくらいの盛り上がり(笑)
そんな大歓声の中、12月の里山再生プロジェクトがスタートしました。
千歯こぎのHow toを探究
使い方や注意点を教えていただき、早速スタート!
が、意外と一度できれいにお米をこそぎ取るのが難しい…
稲の本数も、欲張って一度にたくさんかけてしまうと、歯の間に詰まってしまう。
指導員の二宮さん「まとめてやるよりも少ない本数でやったほうが、かえって効率がいい」
なるほど…!一度に大量にできた方がいいと思いきや、詰まりを取ったりしている方が
時間がかかってしまう。
横着をせずに、確実に。
何だかとても耳が痛かったのはここだけの話です。笑
収穫量が上がった分、昨年よりも作業量は各段に上がります。
子供達はこの山のような稲達とどう戦うか、早速考えます。
2チームに分かれて、一度に二人ずつやって…
終わった稲は後ろ側へ、ポイっ。
終わった人は後ろに回って、次の稲をもつ。
おおおお~、なかなかのチームプレイ^^
はじめての体験ではありましたが、子供達はどんどんと脱穀をしていきます。
と、その時
「こら!!!!まだこんなにお米が付いてるじゃないか!食べ物を無駄にしたらいかん!!!」
Σ(゚Д゚)Σ(@▲@;)Σ(゚Д゚)
と、二宮さんから一喝。
脱穀後の稲を見てみると、確かにまだお米がついています。
これはいかん!!!
みんなで再度考えます。
どうしたらお米が残らないか、お米が残ってしまった時も気が付くことができるか…
「2~3本位の稲で、勢いよく『ガっ!』って引っ張るときれいに取れるよ!」
「気が付かないうちに稲を地面に落としてることあるよね」
なるほど。実際に体験したからこその問題点や改善点が見えてきました。
「あ!終わったのを確認する人も必要だ!」
と、いうことで私井手が後ろで脱穀後の稲を確認し、まだお米が付いている稲は山にもどしていくことに。
さ、今度こそ最高のチームプレイで脱穀スタート!
吸収の早い子供達。
どんどんと上達していきます。
最初はたくさんやり直しが必要だったのが、一度にほとんどのお米を取ることができるように。
パラパラパラパラ~~~
と、お米がコンテナに入っていく音がなんとも心地よいんです^^
「すごい!俺たち、上達してるよね!」
自分たちのスキルアップを実感した子供達は、更にやるきアップ!
もう手が止まりません。
黙々と、真剣な表情で脱穀作業を続けます。
おや?今日は「お腹すいた!」がなかなか出てこない笑
千歯こぎを探究→千歯こぎのプロになる!?
とはいえ、1時間も作業を続けると子供たちにも疲労が見え隠れ。
「ちょっと休憩する~(+_+)」
でもまだまだ山のように稲が…
ゴールが見えずに心が折れそうになっていたその時!
ガ~~~~~!ガ~~~~~!
と、今までの脱穀作業では聞こえなかった音が!
音がする方を向いてみると、足踏み脱穀機が!
足で勢いよくペダルを踏むと、突起のついた中の軸が回転して脱穀ができる装置です。
(昔、農業を営む母の実家でよく使っていたのを思い出し、2回目のテンションMAXに達していた井手。)
「わ~~~~!やってみたい!!!!!」
足踏み型も体験させていただきました^^
千歯こぎと違って楽に脱穀できるものの、強くペダルを踏まないと回転が足らず、お米が取れてくれません。
足でペダルをリズムよく踏みながら、手に持った稲の束(50本ほどの束)を左右に動かす。
「どっちか(手か足)につられちゃうう~~~(‘Д’;)」
千歯こぎよりも早く脱穀できるけど、違った難しさに直面した子供達。
「どっちの方がいいのだろうか…」
それぞれの道具を行ったり来たりしながら、脱穀の作業が続きます。
もう終わらないんでないか…?
作業を開始して、約2時間。
ようやく稲の山が低くなって、終わりが見えてきました!!
子供たちのHPは残りわずか。
「お腹すいた~~」
「もう疲れたよ~~~~」
そんな声もチラホラ聞こえてくるように。
ただ、今回はみんなどこか違いました!
弱音は吐くものの、手を止めない!
「もう終わらないかもしれない…」
そんな不安に駆られながらも、手を止めずに作業を続ける子供達の姿はどこか頼もしさすら感じるほどでした。
「こんな達成感、初めて!!!」
作業開始から2時間30分。
とうとう脱穀完了!!!!
「やった~~~~~~~~!!!!」
疲れも忘れて、大喜び!
大変だったけど、本当にみんな頑張りました!
終えられた喜びに浸っていると、一人の女の子が
「私、こんな達成感初めてかも!!!」
とキラキラ笑顔。
普段の生活の中で感じる達成感とはどこか違った達成感を感じていたのでしょう。
稲のカスだらけになりながらも、満面の笑みで言っていた姿がとても印象的でした^^
さらには
「今日のお弁当おにぎりだけど、めっちゃ大事に食べよう!」
「お米作ってる農家さんって、こんなに大変なんだね…」
「お母さんが『一粒残さず食べなさい!』ってうるさいけど、なんで残しちゃいけないのかわかった!」
と、お米に対するイメージが変わったようす。
体験したからこその食べ物の大切さを感じた様子でした。
普段だと当たり前のように感じてしまう食べ物。
作る工程を体験することで、改めて食べ物のありがたく感じられるのだなと、私も感激でいっぱいになりました。
そんな感動に浸っていると…
「いでっち~~~!!!お腹すいた!!!!っ(‘Д’)」
ですよね笑
待ちにまったお昼ごはん!お昼も探究!!!
道中では
「今日は草笛のおじいさん、いるかな??」
と、お昼ご飯の時間を気にしていた子供達。
が、よほど疲れたのか誰もしゃべりません笑
みんな一心不乱にお弁当を食べる。
よほどお腹が空いてたのね笑
15分ほど、無言が続きました笑
草笛のおじいさんが通るかどうか気にしていたことを忘れてしまうほどに(笑)
※残念ながら、今回はお会いすることができませんでした。
「このおにぎりって、稲何本分だろう?」
「10本?」
「え、もっと必要じゃない?」
「一本30粒位あった気がする!」
「おにぎりって、1つでご飯つぶどれくらい?」
「100粒?1000粒??(‘Д’)??」
おにぎり一個が稲何本分か。
おにぎりは一個で何粒あるのか。
普段ではなかなか考えない発想!
「食べるのはあっという間だけど、作るのは大変!」
「一粒は小さいのに、おいしい味するのってすごい!」
うん!そのとおりだね!
お米の貴重さ、大切さも体験したからこそ感じられる気持ちですね。
そんな子供達に、大感激ないでっちなのでした。
本日も、プレイボール!…からの鬼ごっこ!?
前回からブームが来ている「野球大会」
今回ももちろん開催しました!
が!
いかんせん広い球場を設定できず、あまり体を動かさないためにバッターと打席を待つ子は寒さが身に染みる…汗
「体動かさないと寒いから、待ってる人は走ったらいいかも!」
と、一人の子のひらめきにより、時間を有効に使って体を温めることに。
「前にテレビで出番待ってる選手が走ったりしてた」
「サッカー先週も交代の前って、横で走ってるよね」
確かに!
本当にみんなよく観察しています。
と、いうことで待つ間にランニングをすることに。
すると
前の子をタッチ。
「あ!ずるい!待てよ~!」
「わ~~~!(*’▽’)ノ逃げろ~!」
「え!鬼ごっこしてるの!?入れて~!!」
「いいよ~!!」
え!?(; ・`д・´)
ウォーミングアップじゃなかったんか~い!!!(笑)
結局、全員参加の鬼ごっこになりました。笑
鬼がだれなのか、何人鬼がいるかもわからないフリーダムな鬼ごっこですが、気が付けばみんなポカポカ。
走って温かくなったのもあるかと思いますが、みんなで一緒に楽しんでいる空間を通じて、心も体も温まっている感じがしました。
寒さなんてへっちゃら!
まさにその言葉がぴったりです。
体を動かす他にも、生き物探しなどもして午後も充実していました^^
2018年もたくさんの発展と探究がありました
2017年から「開墾」をテーマスタートした里山再生プロジェクト。
「発展」をテーマにした2年目を無事に終え、収穫量も各段に上がり目、発展が進んだ一年でした。
時には自然の厳しさを感じることもありましたが、子供達もスタッフもとても深い探究が溢れる時間となりました。
作業だけでなく、感じる風、水の冷たさ、四季の移り変わり、出会う人々の温かさは、里山ならではの体験であったと思います。
2019年1月からは、新たなスタートです。
来年もたくさんの探究と体験に溢れる時間になると思うと、今からワクワクです!
来年の里山再生プロジェクトも、ブログにて活動の様子をお伝えしていきます!
ぜひ来年の様子もご覧ください^^