日々、探究。~ミニチュア写真について考えてみた~
こんにちは!「いでっち」こと井手です。
久しぶりにBOKENレッスンでのあれこれをご紹介させていただきます^^
今回は10月のテーマ「ミニチュア写真」についてです!
まだ進行中の内容ですが、子供達の夢中な様子が見られたので居ても立っても居られずブログにしてしまいました。笑
ミニチュア写真をご存知でしょうか??
最近ではNHK朝の連ドラ「なつぞら」のオープニングテーマで取り入れられていたので、ご存知の方も多いかもしれません。
文房具や食材・日用品など身近な物と、ジオラマなどで使われているミニチュアの人形を組み合わせて新しい世界を作っていきます^^
(この説明でよいのか…私の語彙力と表現力でも伝わっていたら幸いです。)
それを写真に収めると、あら不思議。小さな世界があたかも現実世界のサイズで存在しているかのようにも感じられ、作っても、見ても楽しめる芸術です^^
ミニチュア写真といえば、「田中達也」さんが大活躍されていますね。
私も田中さんの作品が大好きで、よくTwitterで作品を拝見しています^^
写真の可愛らしさや「なるほど~!」というアイデアの視点はもちろんのこと、タイトルもとてもユニークで面白い!
朝の通勤で見ながらいつもホッコリ(´▽`)しています。
そんな大好きなミニチュア写真をBOKENで実施できて嬉しいのなんの!
準備段階からワクワクが止まりませんでした笑
ただ、楽しんでるのが私だけ状態になってしまわないだろうか…
井手「楽しい!(=゚ω゚)ノ」
子供達「ぽか~ん(´゚д゚`)」
のような感じ。
唯一、そこが心配でした。
心配ご無用!みんなノリノリ!
そんなどきどきとワクワクの中、いよいよ初回がスタート!
もちろん、ミニチュア写真を知らない子がほとんど。
じゃあ、ミニチュア写真ってどんなものか見てみよう…!
と写真を見せてみると…
子供達「わ~~~~~~!!!!(*゚Д゚)」
おっ。
いい感じ?(-v-)
子供達「え!これはブラシ!?これはおたまでしょ!?!?(/・▼・)/」
井手「そうそう。家にあるもので作れるんだよ~(にやにや)」
子供達「これ、井手っちが作ったの!?」
井手「そうだよ~。家にある物で作ってみたの~。」
子供達「すご~~~~ぃ!!!( ゚Д゚)★」
手探りで作ったものの、子供達の反応が良すぎて…
悪い気はしないですね(むしろ嬉しい)
子供達「ねぇ!!やりたい!!作りたい!!!( ゚Д゚)ノシ」
きた~~~~~~~っっっっ!!!!(=゚▼゚)ノ
その言葉、待ってました!!!!
BOKEN開始10分で、子供達のテンション・やる気度MAX!!!
よし!!じゃあ、さっそく始めよう!!!
合言葉は「ちょっと見方を変えてみよう!」
今回は制作に関してルール一切なし!
『ちょっと見方を変えてみよう』
この合言葉を常に頭の隅っこに置いておく。
ただこれだけ。
一つの物も、左右上下、斜め
見方を変えると違ったものに見えてこないかな?
そこもとことん探究してほしかったので、今回は合言葉にしました^^
今回は初回ということで、スポンジで練習してみることに。
まずは色の連想。
青いスポンジは何に見えるかな?
子供達「海~!」「プール!」
おぉぉぉぉ!なるほど!!!
じゃあ緑は?
子供達「芝生~~!!」
お~~~~~!!!いいね!
ここまで順調。
悩む…でも諦めたくない!
じゃあ、黄色は??
子供達「…え?( ゚Д゚)」
子供達「きいろ…きいろ?(;゚Д゚)」
悩みはじめる子供達。
実は、黄色はどの教室も黄色は悩みがちでした。
何でもいいんだよ~(^^)
すると一人の子が
「あ。砂漠!太陽にあたると黄色っぽく見えない!?」
みんな「(・`д・´)!!!!!!!!!!!!!!」
なるほど~~~~!!!(*’▽’)
みんな見事なハモりで納得(笑)
太陽の光で色が変化してみえることに着目したのが素敵!
いつもは「わかんな~い」と言いがちですが、
今日は誰も言わない!
ワクワク感が「絶対見つけたい!」というモチベーションになっている?
悩んでいても、子供達の周りにはキラキラとした空気が流れているように見えました。
とにかく素敵な予感しかしない!
表現する楽しさ
猛烈なクラウチングスタートで制作が始まると、BOKEN史上初と言って良いくらいに静まりかえる。
みんなものすごい真剣な表情で、どんどんと手が動きます。
今回は「とにかく表現することを楽しむ」を大きな狙いにしていました。
というのも、
「見られるのが恥ずかしい」
「下手って思われたら嫌」
そんな気持ちが先行して、アイデアがあってもなかなか手が動かない子もいます。
面白い発送をしていても、人目を気にして型にはまろうとする子もいます。
色んなことに気を向けられるのは良いことだけど、BOKENの時だけでもとにかく表現すること自体を楽しんでほしい!!
今回は絵でも字でもないので技術面はいったん気にせず、表現する楽しさを純粋に楽しんでもらえるのでは!?
そんな願いと期待を持っていました。
開始から15分。
あちらこちらから
「あ!いいこと思いついちゃった~♪」
という声が。
子供達の「いいこと思いついちゃった!」が個人的にかわいくて大好きなんです。
そして、誰も「嫌だ」「無理」とは言わない。
顔の横に「♪」が見えそうな表情で作業する子供達に、正直感動して泣きそうでした(笑)
泣きそうになるのを堪え、写真を撮りまくりました。
…すごくないですか?
才能の塊!天才!(‘▼’)
親ばかならぬ講師バカですかね(笑)
でも子供達の発想が素敵すぎて…!
止まらないアイデアと集中力
開始から30分。
「見て!写真撮って!!!」
の総攻撃!!!
待ってました!
今回は私に見てほしい!というよりは「みんなに」見てもらいたい!
という雰囲気がプンプンに漂っていました。
なぜそう思ったかって?
だって、みんな「できちゃった~(=▼=))))))スススス」
と言いながら、作品を作っているみんなの前をなんともわざとらしく作品を滑らせながら持ってくるんです(笑)
見てほしいオーラ出まくり(笑)
さらに、「何作ったの~?」と聞かれると「え?」って一度は言いながらも、まぁ饒舌に説明します(笑)
照れながらも説明が止まらない作り手と、「じゃあこれは?」とどんどん聞きたくなって質問しまくる聞き手。
なんだかいい感じ~( *´艸`)
「見て!」というのを全面に出すにはまだ恥ずかしい。でも見て聞いてほしい!という感じが、なんともいじらしく可愛らしい!!!
そんなちょっと不器用さがありつつも、自分のアイデアを楽しみながら形にし、少しでも「皆に見てほしい!」という意思があることが嬉しくてたまりません!
あ~。BOKENやっててよかった~。
と改めて思うのでした。
アイデアが溢れて流れてっちゃう!
今回更に驚いたのが、みんな一個の制作では満足しなかったこと。
作って写真を取ったら新しい作品。また次の作品と、多い子は一時間の間に5個ほど完成させていました。
そこで、ちょっと印象的なエピソードがありました。
いよいよ終盤になってきた際、1人焦る女の子。
いいよ、落ち着いて作っていいんだよ。
と声をかけると
Mちゃん「違うの!そうじゃないの!><」
「アイデアがいっぱいあるんだけど手は2本でしょ!?追いつかなくてアイデアが溢れて流れちゃうの!!!(;O;)も~~!!怒」
半べそ状態。
まぁ~、なんと可愛らしいのでしょうか!
山ほどのアイデアがあるのに、制作が追い付かない。
終了時間は迫っている。
作りたい!
でも作れない!
私の場合、「時間もアイデアもない…( ゚Д゚)」
ということはよくありますが、「アイデアがありすきて…」ということはあまりないのでうらやましい!!!
本当に、子供達の思考の柔軟さにはいつも脱帽です。
※Mちゃんに次週もミニチュア写真だと伝えると、安心して帰っていきました。
「楽しい」の大切さ
約1時間、驚異の集中力でミニチュア写真に没頭した子供達。
「BOKEN、ずっとこれでもいいよ~!^^」
嬉しいような、でもちょっと切ない気持ちになるのはなぜだろう…
(他の内容も今日と同じくらい楽しくするから…!)
と複雑な心境になる井手をよそに、みんなニコニコで帰っていきました。
私もなんだか気持ちが清々しい…!
(テンション上がりすぎて汗だく、声は枯れている状態でしたが笑)
「楽しい」
「もっと!」
「ワクワクする!」
こんな気持ちって、やっぱり大切だな~と子供達から改めて教わりました。
家でも探究
そして翌日、親御さんから連絡が…
「家に帰ってからワークシートを取り出して、黙々と何か書き留めていました。何かと思ったら、『次のBOKENで作るアイデア書いてるの!』と。
作家の人や芸術家の人が構成を練っているかのような姿で、とても可愛らしく、頼もしく見ていました。」
「ミニチュア写真の世界の楽しさを一生懸命教えてくれました。小さい人形買って、とせがまれています笑」
なんともうれしいコメントをいただきました!
BOKENでは家に帰った後、親御さんや家族の方も一緒になって探究してくれることを目指しています。
今回はその様子が伝わるコメントを多くいただいたので、涙が出そうなくらいに嬉しかったです^^
やっぱり探究って楽しい!
子供達や親御さんからもやる気パワーをいただいたように感じました。
いでっち、頑張る!!
「表現する」楽しさ
誰しも
「表現する」=「評価をされる」
といったイメージを、無意識に持ってしまうことがあるかと思います。
漏れず私もその一人。
評価は決して悪いことばかりではないので、評価をモチベーションに活動することは間違いだとは思いません。
私も学生時代を含め、表現する楽しさよりも圧倒的に「より良い評価がほしい!」とがむしゃらに頑張れているときも多々ありました。
ですが、ふと振り返ると子供のころは誰に何を言われる、思われるということは全く気にしていなかったような。。。
「絵が好きだから描く」
「聞いてほしいことがあるから話す」
といった気持ちしかなかったように思えるのです。
成長につれ、様々な場面で評価がついて回る機会が増えるからなのでしょうか。
そうであれば、大人になるまでは評価を気にせず好きな事にチャレンジしてほしい!!
太陽を青く塗ったって、「こう見えるんだもん!」「こうしたら面白い!」と言えるようになってほしい。
今回のミニチュア写真は、こういった想いを子供達に楽しみながら且つ体験的に伝えてることができるように思います。
子供時代に表現することを楽しめると、大人になっても自分を表現することの力につながるように思っているので、今後もBOKENを通じて表現する楽しさ、大切さを感じてもらいたいです!
じゃあ、表現するってなに?
となると、それはそれで夜が明けてしまいまうくらい深いテーマになってしまいますね汗
表現や評価についてはまた改めてブログにできたらと思います^^
今回のミニチュア写真の活動で、表現を楽しむ姿を見れたのがとても嬉しかったのでブログにしてみました。
テーマを終えるころには溢れんばかりの作品が誕生しているかと思うと、今から楽しみです^^
最後まで読んでいただいてありがとうございました!
引き続き、BOKENの活動についてはブログでお伝えさせていただきますので、次回も呼んでいただけると嬉しいです!