日々、探究。~一年を振り返ってみた~
2017年度最後の探究!
2017年3月。2017年度、最後となるプロジェクト。
一年間の活動を通じ、自分自身や一緒に活動した仲間の成長について、改めて振り返ってもらうことにしました。
探究を通じて自分自身の変化を感じてほしい、そんな気持ちもありました。
とはいえ、
自分の成長を自分で評価する。
大人でもなかなか難しいので、子供達にできるか正直不安でした。
小学生が振り返る、探究と自分自身
私「今月で2017年のBOKENが終わりになります。何が楽しかった?」
一年分の振り返り資料を用意していたのですが、
A男君 「メダカ!」
B子さん「お城!!」
C子さん「お魚スゴロク!!!」
D輔君 「オリンピック!!」
などなど、資料を見せる必要もないんじゃないかと思う程出てくる出てくる。
しかもただ「楽しかった」というわけでなく、
「メダカのオスとメスの違いは…」
「お城の時にやった破風(はふ)の名前覚えてるよ!こういう形は切妻破風(きりつまはふ)で~…」
「スーパーでインタビューして魚が何種類か聞いたとき、すっごい緊張した!」
と、学んだことや取り組みについて具体的にしっかりと覚えているではありませんか!
だめみんな、そんなキラキラ笑顔で一年の楽しかったこと話されたら、私、泣いちゃう……感涙
子供達の探究心、発信力は無限大
子供達の記憶力だけでなく、自信満々に学んだことを仲間と振り返る姿を見て、この取り組みをしてきてよかった!!!
と心から感じる瞬間でした。
私「じゃあ、4月から今日まででBOKENで「こんなところ変わったな~!とか、できるようになったな~!」って思うことある?まずは隣の人通しで話してみようか。」
全員「し~~~~ん…(・3・)」
私「あれ…(>▲<;)(やっぱり難しかったか……)」
と、思った瞬間。
D子ちゃん「もう始めていい?」
私「うん、いいょ・・・?」
言い切るのを待たず、全4グループでペアになった子たちが真剣な顔で話を始めるではありませんか。
私「…(‘Д’*)!!!」
「みんなの前で話すことが恥ずかしかったけど、(やってみたら)そうじゃなかった」
「自信が持てると言いやすいよね。調べてわかったこととか、みんなに教えてあげたくなっちゃう」
「私、お母さんにお城のこと教えてあげた!」
「知らないことがたくさんあったけど、知ったら楽しかった!」
「みんなで考えて話すのって、会議みたいだった!」
「算数は答え聞くと怒られちゃうけど、BOKENはみんなと一緒に考えながらできるから好き!」
「調べるの『めんどくさい』って前より思わなくなったかも!」
私「(;Д;)…み、みんな……!感涙」
探究って、ただの調べ学習ではないんです。~探究からの成長~
4月は全体的な発言頻度も少なく、終わった後にこっそり私のところに「あの時、こんな風に考えてたんだよ」と教えてくれる子も少なくありませんでした。
自分の意見にみんな自身が持てなくてディスカッションができず、私も困ってしまったこともありました。
ですが、1年も経つと積極的に発言し、わかったこともわからないことも話し合う子供達。
「わからないことは知ればいい」
「みんな考え方が違うこともある」
「知ることって楽しい」
「どんどん知りたくなっちゃう」
子供達の成長ももちろん大きいですが、子供達と一緒に活動していく中で私自身も知らないことを知れたり、子供達の思考力・発想力に刺激を受けることばかりでした。
そして、週1日1時間でも探究する時間を共に過ごし、変化を目の当たりにできたことは何とも言葉に言い表せないほどの感激を感じるものなのだど、改めて感じました。
ファシリテーターといえど、私もみんなの一員です。
「?」を「!」に変えていくって、大人になっても楽しいものですね。
子供達と一緒にレベルアップできたような気分です。
さぁ、今年度の子供達は3月にどのような振り返りをするでしょうか。
私も負けないよう、日々BOKENです!